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どう決める?窓のタイプと配置

こんにちは、グレースホームです。

さて、今日は窓についてのお話をしていきたいと思います。

窓と言ってもその種類は、一般的な住宅に使う物だけでも20種類以上あります。どのタイプの窓にするかや、窓を付ける場所は事前に考えておかないと、後で家具の置き場所に困ったり、思ったより光が入って来なかったりと後悔する事になるかもしれません。

また、建築基準法では窓のない部屋は居室とは認められず、納戸やサービスルーム扱いとなります。
必ず窓を設置して床面積の1/7以上の採光は確保しなければならないとされているほど、住宅設備の中でも重要です。

窓は採光だけではなく、通風の面からみても大切な役割を果たします。
そのため、快適な住空間、過ごしやすい間取りにするには窓の配置をしっかり計画しなければなりません。

今日は窓のタイプと配置したときのイメージを合わせて紹介していきたいと思います。

まずは種類をチェック

どう決める?窓のタイプと配置

今回は一般的な住宅によく使われる、こちらの8種類の窓について、それぞれ紹介していきたいと思います。

 

【すべり出し窓】

すべり出し窓は、窓枠の左右に溝を設け、滑るようにして開閉するタイプの窓です。

室内に障子が張り出さないので、屋根裏、ロフト、トイレなどの狭い空間におすすめです。

横に滑り出すものと、縦に滑り出すタイプがあります。

【FIX】

FIX窓は、はめ殺し窓とも呼ばれ、開閉せず採光や眺望のための窓です。

高い位置など、開閉の必要がない場所に設置します。

【上げ下げ窓】

上の障子は固定で下の障子が上下にスライドするタイプの窓です。

洋風の住宅にオススメのデザインです。

【突き出し窓】

窓枠の上部を軸として、窓を突き出して開ける窓を「突出し窓」と言います。

内側に突き出すタイプは、室外のスペースを気にすることがなく、曇りガラスと組み合わせればプライバシーを守る効果もあります。

一方外側に突き出すタイプは、火災などの時に排煙に優れているので、キッチンの近くに設置するのがおススメです。

【引違い窓】

最も一般的な窓です。左右にスライドして開閉し、通風量が調整しやすいところがメリットです。

【丸窓】

和の建築に使われてきた丸窓ですが、使い方によっては和風だけでなく、モダンやスタイリッシュなどさまざまな表情を見せてくれるのが魅力です。

【内倒し/外倒し窓】

内倒し窓は、窓の下部を軸として上部が部屋内に倒れる形で開閉するタイプの窓です。

内倒し窓に対し、屋外側に倒して開閉する窓を外倒し窓と言います。隣家との距離が近くても取り付け可能なところがポイントです。

【両開き窓】

左右2枚のガラス戸が開閉するタイプの窓です。

大きな開口が得られますが、網戸の取付けに工夫が必要です。

両開き窓は通風などの機能面もさることながら、デザイン的にも開放感があります。

1部屋に2つの窓が理想的

どう決める?窓のタイプと配置

部屋の空気を循環させるためには、窓は1部屋に2つある方が理想的です。ただ、住宅街などではプライバシーや防犯の関係上、あまり大きな窓を付けられないことも考えられます。そんな時は細長いタイプの片開き窓を付けてみましょう。外からの視線も気にならないうえに、防犯上も人が入って来られないので安心です。また、風通しが良くなることで、結果的に電気代の節約にもつながります。

とは言っても、どの部屋にどのタイプの窓を取り付けたら良いかは、専門的な知識がないと失敗してしまう可能性があります。

建築家との家づくりは、季節ごとに変化する採光の仕方や、風向き、近隣の環境が今後どう変化していくかなども含めて、窓のタイプと位置を決める事が出来ます。

自分で勉強していくのも良いですが、部屋の環境や印象を大きく変える窓については専門家に相談することをお勧めします。

タイプ別施工例

どう決める?窓のタイプと配置

では、実際の施工例を見ていきましょう。

こちらのリビングは天井近くに横長の窓を取り付けた施工例です。

テレビボード上の長い窓はFIX,その両端は横すべり出し窓になっています。部屋の上の方に窓を付けることで、部屋の中が明るくなりますし、プライバシーを心配することもありません。

どう決める?窓のタイプと配置

こちらの住宅は、リビングに大きめの窓を設置しています。

2枚の引違い窓の横にFIX窓を付けた施工例です。FIX窓は開閉が出来ませんが、テレビボード側にも窓を付けることによって、お部屋の明るさがずいぶん変わってきます。

どう決める?窓のタイプと配置

キッチンを覗いてみると、こちらにも素敵なFIX窓があります。このように高い位置にFIXを設置すれば、照明を付けなくても明るくなりますし、冷蔵庫など背の高い家電は別の場所になっているので、窓が隠れる心配もありません。

どう決める?窓のタイプと配置

こちらはスタディーカウンターに横すべり出し窓を設置した施工例です。すべり出し窓は狭いスペースにも設置ができて、見た目にもおしゃれでスタイリッシュな外観になるため人気があります。

また、すべり出し窓はその構造上、縦または横に90度まで開きますが、風が窓ガラスに当たることで室内に効率良く風を取り込むことができます。

風が壁に沿って吹いている場合、引違い窓では風が通り過ぎてしまいますが、すべり出し窓は窓ガラスにぶつかって風が室内に入り込んでくるイメージです。

どう決める?窓のタイプと配置

こちらの住宅はロの字型の間取りになっているため、部屋のどこにいても窓から中庭が見渡せるようになっています。

大きな2枚の引違い窓を付けることで、部屋の中にいても季節を感じる事ができます。

どう決める?窓のタイプと配置

浴室に窓を付けたいと思う方も多いと思います。

浴室に窓があることで、日光を取り入れることができるだけでなく、浴室はあたたかくなり、お風呂の中で寒い思いをすることも少なくなります。

また、風通しにより清潔に保つ役割もあります。

浴室は風通しが悪く、空気が溜まりやすい場所となっているため、窓がなければ換気しづらくカビが発生する原因を作りやすくなります。カビを発生させないためにも、浴室に窓があることは重要です。

いかがでしたか?

窓一つでお部屋の明るさや印象が変わりますね。また、窓本来の換気の役割を最大限活かせる窓のタイプを選ぶ事が重要だという事も分かりました。お家づくりの際には、窓についてもしっかり検討してみてくださいね。


グレースホームでは、家づくりに関するご相談、資金相談、モデルハウスの見学を随時行っております。

また、期間限定の完成見学会もございますので、お気軽にお問い合わせください。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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