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光と素材 

お風呂の後は、間接照明に。26坪の平屋にできた夜の習慣

「僕ソファで寝落ちしてますけどね」。26坪の平屋を案内してくれた住まい手が、照明の話の途中でそう明かします。選んだ器具の説明だけを取っていたら、たぶん聞けなかった一言です。この家では、お風呂から出た後、リビングの灯りを間接照明に切り替えるのだそうです。

天井に間接照明が入ったリビング。窓の上に壁付けのエアコン
エアコンはリビングの1台だけ。

家じゅうを高くせず、ここだけ天井を上げる

動画では、食卓の先へ進んだところで、聞き手がリビングの天井の高さに気づきます。住まい手は、間接照明が好きなので、ここをこの高さにしてもらったと説明します。家全体の天井を高くしたいという希望とは、少し違います。夜いちばん長く眺める場所に、光を受ける面が欲しかったのです。

間接照明は、壁や天井などに光を当てて、その反射で周囲を照らします。図面では器具の位置に印が付きますが、実際にソファから見えるのは光を受けた天井です。この部屋の写真を見るなら、明るいところだけでなく、どこで明るさがすっと収まっているかにも目を向けてみてください。

東の大きな窓に面したダイニングと、壁際のスタディカウンター
東の窓際に、ダイニングとスタディカウンター。

夜の合図をつくったのは、住まい手

「夜どんな感じなんですか?」と聞かれたとき、住まい手はまず「むちゃくちゃいいです」と答えています。その後に、お風呂に入ったら間接照明にする、という話が出ます。新しい器具を持つことがうれしかったというより、一日のある時刻を境に、自分たちの好きな部屋に変えられるのがうれしい。その人自身の声で聞けるところです。

昼間なら、食卓で書き物をしたり、キッチンで包丁を使ったりします。その明るさのまま夜を過ごさなくてもいい。けれど全部の灯りを一つのスイッチにまとめていたら、片方だけを残したくなったときに困ります。どんな照明器具を買うかと同じくらい、どれを一緒に消せるかが、住み始めてから効いてきます。

青い壁の寝室。横長の窓の下にベッド
6畳の寝室に、ベッドを2つ並べる。

夜の家を選ぶなら、椅子から見上げる

同じ希望があれば、見学先でソファの位置に腰を下ろしたつもりで、灯りを点け分けてもらうと参考になります。立っていると見えなかった光源が低い位置からは直接見えることもあります。手元で本を読みたい人や、夜中に水を飲みに歩く人には、リビングを暗くしたまま使える別の灯りもあると助かります。

眠ってしまうほど気に入った、というのはこの方の実感です。別の家なら、食後にも活字が読める明るさのほうが好きかもしれません。だから、照明の打ち合わせで聞きたいのは「暗めが好きですか」だけではありません。お風呂から上がったら、どこに座って、あと何をしたいですか。その話ができると、天井の高さもスイッチの分け方も、家族の一晩に合わせて決められます。

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