間取りと家事
泥のついた足は、リビングを横切らずに済む
庭で遊べる家の話をすると、芝生やテントの楽しみが先に浮かびます。その日が終わると、人も道具も少し汚れて帰ってきます。28坪の平屋で、ご主人から出ていた希望は、帰ってきたらすぐお風呂に行けること。外遊びを楽しむ間取りには、後片付けを引き受ける場所もあります。

帰宅には、いくつかの道がある
買い物を持った日は、食品を早くキッチンに置きたい。キャンプの後には、ぬれた道具を奥の庭に広げたい。そして体が汚れた日には、居間を横切る前にお風呂へ行きたい。同じ玄関に着く「帰宅」という言葉の中に、ずいぶん違った動きがあります。
28坪の平屋の動画では、水回りへ案内するときに、その日の動き方を一つずつ説明しています。日常の中で多い動きと、休日にとくに助かる動き。希望を分けて聞くと、全部の道を長くつくる必要はなくなります。
食材は台所へ、ぬれた道具は庭へ、体はお風呂へ。帰宅する人は同じでも、持ち帰ったものによって目的地が変わります。玄関からリビングに入る一本の道に全部を集めない。家の外側から水回りへ進めることに、ご主人の希望が具体的に表れています。

手足を洗う場所も用意する
水回りにはスロップシンクがあります。お風呂に入るほどでなくても、お子さんの手足を洗いたいときや、汚れたものを分けて洗いたいときに使える場所です。何を洗うかによって、深さや、水がはねてもよい周りの仕上げが変わります。
脱衣室を誰かが使っている間にも手が洗えるか。着替えやタオルはどこにあるか。水が出る設備を一つ増やすことよりも、続きの動きに無理がないことが大切です。
顔を洗うボウルの横に泥のついたものを置くか、浴室に持ち込むか。一つずつなら何とかなるけれど、両手でお子さんを抱えていると、空いた手がない。動画で紹介するスロップシンクは、お風呂に湯を張るほどではない日の、小さな汚れを引き受けられます。

きれいな服の行き先
洗濯の場面になると、今度は乾燥機にかけたくない服が登場します。干したものをそのままクローゼットへ。外から帰って脱ぐ人と、洗えた服をしまう人は、同じ水回りを違う向きに使います。図面を見るとき、玄関から浴室まで指でたどったら、次は乾いた服を持って反対側へ進んでみてください。庭を楽しむ家に必要だった道が、もう一本見えてきます。










