街並みに溶け込む、
和モダンの平屋。
Works北九州市の、昭和の時代の大きな家が多い住宅地に、街並みに溶け込むように建てた平屋です。家と庭を一緒に計画し、中は目に入るところにラワンを使っています。

- 所在地
- 福岡県北九州市
- 建物
- 平屋
- 敷地
- 116.0坪
- 延床
- 32.6坪
- UA値
- 0.39 W/㎡K
- C値
- 0.4 cm²/㎡
- 耐震等級
- 3
- 住まい手
- 30代のご夫婦とお子さま
- 施工
- GRACE HOME(阿部建設)
街並み
北九州市の住宅地に、30代前半のご夫婦が土地を購入して建てた平屋です。周りは、昭和の時代の大きな家が多い街並みです。和モダンというコンセプトを、この街並みを崩さず、そこに溶け込む形で提案しました。
もとは駐車場に使われていた高い土地で、その高さを生かして家も少し高めに建てました。石積みは一つずつ積み、崩れないように押さえています。駐車場は、友人や家族が集まるときのために4台分とっています。

軒の角
塗り壁の角と、軒の裏に張った木の角は、すべてそろうように割り振りを考えています。角がそろうかどうかで、外観の美しさが変わります。
アプローチから続く犬走りも軒と一体にして、家の周りにずっと続いていくように見せています。犬走りと軒の線は、まっすぐにそろっています。


庭と窓
延床32.6坪に対して、土地は116坪。土地が余るのではとご夫婦が心配されていたため、提携する外構会社と家づくりの初めから一緒に考え、家の配置と庭の配分を決めました。通りからの目隠しは、プライバシーを守ることと、犬を庭で遊ばせることを考えて、最初から計画しています。
窓の位置も、庭をどう見るかから決めています。中の2枚を開かない窓(FIX窓)にして外を感じやすくし、左右の窓は開けられるので、庭でバーベキューをするときもそのまま出入りできます。軒の出はパッシブデザインとして計算していて、冬は日差しがしっかり入ります。

引き算
必要なものは最低限にして、要望から引き算していく考え方でつくっています。性能を担保しているので、玄関からリビングへ入る扉も、水回りへ向かう扉もつけていません。テレビを置く壁の下の棚は、受け金具をつけずに壁をふかして受け、金具が見えないようにしました。
玄関の照明は、壁に付けた CTSH の LUNE だけです。夜は隣のリビングの明かりが届くので、あえて明るくしていません。窓の上のカーテンボックスには間接照明を仕込み、カーテンレールも一緒に隠しています。


ラワン
リビングのいちばん目立つところには、曲げ加工ができるラワン合板を使っています。曲面の壁は表も裏もラワンで、冷蔵庫もラワンで隠せるようにしています。冷蔵庫は生活感が出やすいため、同じ素材にして統一感を持たせました。
ラワンは大きくホワイトとレッドに分かれます。住まい手が選んだ GRAFTEKT のキッチンの色に合わせて、ホワイトのラワンを選びました。自然素材なので一枚ずつ表情が違い、年月とともに飴色に変わっていきます。

和室
リビングから離れた奥に和室をつくりました。家族や友人が泊まる場所で、ご主人がひとりでゆっくり過ごしたいという希望もありました。扉はLDKと同じラワンで造り、中には布団を置く場所もあります。
窓は低い位置に設け、座って外を眺める高さにしています。今は木が1本だけで、これから住まい手が自分たちで植えていく計画です。表の庭は計画して庭の専門の会社につくってもらい、裏は自分たちの楽しみとして残すことで、費用も抑えられます。

キッチン
キッチンは GRAFTEKT のデュエで、色は石目調のピアノベトンです。換気扇はラワンの箱に埋め込み、その線をパントリーの線にそろえました。合板の継ぎ目の線もそろえて、ちぐはぐに見えないようにしています。
デュエは、並んで作業するだけでなく、反対側にももう一人入れる形です。ダイニングテーブルは置き場所を選べ、キッチンの横に置けば、そこも作業の場所になります。シンクの前からは庭が、奥の通路の先の窓からは借景にした公園の緑が見えます。


回れる動線
キッチンの奥のパントリーは、クローゼットを通って寝室へつながります。子ども部屋は、将来分けられるようにしたうえで、今は一つの部屋として使います。家の中はすべて回れる動線になっています。
洗面はキッチンに近く、トイレとお風呂の間に置きました。お風呂は TOTO のシンラ(1.25坪)で、浴槽の縁が腰掛けになるつくりです。ランドリーは夜に干せば朝には乾き、隣のファミリークローゼットから寝室へつながります。


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ルームツアー。街並みに溶け込む平屋と、ラワンの室内(30分)次の事例
老後から逆算した、26坪の平屋。









