高気密・高断熱の家は、息苦しくないですか?デメリットはありますか?

要約
- 高気密・高断熱の家は、隙間から空気が勝手に出入りしないぶん、24時間換気で計画的に空気を入れ替えます。気をつけたいのは、建材から出る化学物質による空気の汚れが起こりやすくなることと、気密が足りないまま断熱を高めたときに起こるおそれのある、壁の中の結露です。
- グレースホームでは、ホルムアルデヒドを吸って分解する石こうボードや、湿気を吸ったり吐いたりする壁紙を採用してきました。新築は全棟で気密を測り、C値0.5 cm²/㎡以下にこだわっています。
- 住んでいる方からは、空気が乾燥して喉が痛いということもなく、空気感がとてもよいように感じる、という声を聞いています。
隙間の少ない家の空気の入れ替え
高気密の家は、隙間から空気が漏れたり入ったりしにくい家です。隙間が大きいと換気のバランスが悪くなり、思わぬところから空気が漏れますが、隙間が小さければ、換気の効率が上がります。
24時間換気で2時間に1回家の空気を入れ替え、外から入る空気からPM2.5や花粉を取り除いて回している家もあります。
今ちょっと虫が苦手って方が多いので、そういう意味では窓を開けずに過ごせるっていうのはとてもいいかなと思います
住んでいる方からは、換気のために窓を開けたことはない、という声を聞いています。
気をつけたいこと
高気密・高断熱の家で気をつけたいことと、その備えを並べると、次のようになります。
| 気をつけたいこと | なぜ起こるか | 備え |
|---|---|---|
| 建材から出る化学物質 | 住宅の高気密化・高断熱化が進んだことで、化学物質による空気の汚れが起こりやすくなっている | ホルムアルデヒドを吸って分解するボードを壁の内側に使う。24時間換気で空気を入れ替える |
| 湿気と冬の乾燥 | 梅雨から夏は湿気が多く、冬は乾燥しがちになる | 湿気を吸ったり吐いたりする壁紙や、左官仕上げの壁を選ぶ |
| 壁の中の結露 | 断熱を高めても、隙間が大きいと断熱材が力を出せず、壁の中で結露するおそれがある | 全棟で気密を測り、C値を数字で確かめる |
湿度が高いと、細菌やカビ、ダニも増えやすくなります。換気と湿気への備えは、一緒に考えておきたいところです。
化学物質と湿気への備え
シックハウス症候群は、建材などから出る化学物質による室内の空気の汚れと、それによる体への影響のことです。目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、頭痛など、症状は人によってさまざまで、同じ部屋にいても影響の出方には個人差があります。
グレースホームでは、ホルムアルデヒドを吸収して分解する石こうボードを壁の内側に使い、卵の殻を使った、湿気を吸ったり吐いたりする壁紙も採用してきました。湿気が多い梅雨から夏は吸い、乾燥しがちな冬は吐くことで、室内の湿度をととのえます。
左官仕上げの壁にも、湿気を吸ったり出したりする性質があります。海の近くに建てた平屋で、左官仕上げの壁を取り入れたこともあります。
気密が足りないと起こること
断熱の性能を表すUA値は設計のときの計算で出す数字ですが、気密を表すC値は、建てた家を測って初めて分かります。C値が悪いと、断熱を高めても効果が十分に出ません。
隙間が大きいと、断熱材が傷んで壁の中で結露したり、断熱材の効果がなくなったりするおそれもあります。
グレースホームでは、新築は全棟で気密を実測し、C値0.5 cm²/㎡以下にこだわっています。2023年度の新築は、全棟で0.3 cm²/㎡以下でした。
住んでいる方の感じ方
住んでいる方からは、空気が乾燥して喉が痛いということもなく、空気感がとてもよいように感じる、という声を聞いています。衣類はすべて部屋干しにしていて、とてもよく乾き、部屋干しの嫌なにおいもないそうです。
換気のしくみがあるので、空気の入れ替えができないときでも部屋の空気がきれいだという方や、外の音が聞こえないので安眠できる、という方もいます。
この記事のポイント
- 高気密・高断熱の家は、隙間から空気が出入りしないぶん、24時間換気で計画的に空気を入れ替えます。
- 気をつけたいのは、建材から出る化学物質と、気密が足りないときの壁の中の結露です。建材や壁紙の選び方と、気密の実測で備えます。
- 住んでいる方からは、窓を開けて換気したことがない、空気が乾燥して喉が痛いこともない、という声を聞いています。
この記事のもとにした動画と記事
グレースホームの動画で話した内容と、これまでのブログ・公的な資料をもとにまとめています。










