C値(気密)は、どのくらいあればいいですか?

要約
- C値にはっきり決まった基準はありませんが、気密を重視する住宅会社では、1.0 cm²/㎡以下がひとつの基準と言われています。グレースホームでは、0.5 cm²/㎡以下を標準にしています。
- C値は、床面積あたりの隙間の大きさを表す実測値で、建てた家を測らないと分かりません。新築は全棟で気密を測り、2023年度の新築は全棟で0.3 cm²/㎡以下でした。
- 気密は年月とともに少しずつ落ちていくと言われます。換気や冷暖房の働きにも関わるので、建てるときの数字を確かめておくことが大切です。
C値とは
C値は、家全体の隙間の面積を床面積で割った数字で、床面積1㎡あたりにどれくらいの隙間があるかを表します。数字が小さいほど、隙間の少ない家です。
C値は、気密測定をしないと分かりません。設計のときの計算で出すUA値(断熱)と違い、建てた家を実際に測った数字です。気密測定は必ず行わなければならないという決まりがないため、測っていない住宅会社も多くあります。
C値には、現場の職人の施工の丁寧さがそのまま表れます。
C値の目安
C値の数字と、家じゅうの隙間を集めたときの大きさのイメージを並べると、次のようになります。
| C値(cm²/㎡) | どんな数字か | 隙間を集めたときのイメージ |
|---|---|---|
| 10ほど | 一般的な住宅と言われる数字 | 床面積100㎡(約30坪)で、A3用紙1枚分 |
| 1.0以下 | 気密を重視する住宅会社の、ひとつの基準と言われる数字 | 床面積153㎡で、ハガキより少し大きめ |
| 0.5以下 | グレースホームの標準 | 33坪の家で、名刺1枚ほど |
| 0.2 | 行橋市の平屋で測った数字 | 家じゅうで、切手2枚から3枚ほど |
同じ「高気密」という言葉でも、どの数字を目指しているかは住宅会社によって違います。数字で確かめることが大切です。
グレースホームの基準と実測
グレースホームでは、新築は全棟で気密を実測し、C値0.5 cm²/㎡以下にこだわっています。2023年度の新築は、全棟で0.3 cm²/㎡以下でした。
気密は、工事の途中、窓がついたところで測ります。測定は全棟で第三者が行い、お客さまにも立ち会っていただいて、目に見えない部分の性能を確かめてからお渡しします。
施工事例の平屋で測ったC値には、0.1、0.2、0.3、0.4 cm²/㎡という数字があります。
気密がよいと変わること
C値が0.5 cm²/㎡を切ってくると、家に入ってくる外気がかなり抑えられ、エアコン1台でも快適に過ごせるようになります。
隙間が小さいと、断熱材が性能を発揮でき、換気の効率も上がります。結露やカビも少なくなるので、家を長く保つことにもつながります。

性能がいいとやっぱり日々暮らしていく中のランニングコストが変わってきます
エアコンはリビングの1台だけで、玄関もトイレもお風呂も同じ温度になる、C値0.3 cm²/㎡の平屋もあります。
年月で落ちることも見込む
C値は、時間がたつにつれて少しずつ悪くなっていきます。50年後には、気密の性能が2割ほど落ちると言われています。
築40年の平屋のリノベーションでも、50年後に換気のしくみが問題なく働く数値を目指して気密をとり、C値0.6 cm²/㎡を測りました。古い家は隙間がどこにあるかを探して塞いでいくため、新築より手間がかかります。
この記事のポイント
- C値に決まった基準はありませんが、気密を重視する住宅会社では1.0 cm²/㎡以下がひとつの基準と言われ、グレースホームでは0.5 cm²/㎡以下を標準にしています。
- C値は建てた家を測って初めて分かる実測値なので、全棟で測っているかを確かめることが大切です。
- 気密は年月とともに少しずつ落ちていくと言われます。換気や冷暖房の働きにも関わるので、建てるときの数字を確かめておきましょう。
この記事のもとにした動画と記事
グレースホームの動画で話した内容と、これまでのブログ・公的な資料をもとにまとめています。










