断熱等級5で十分ですか?等級6・7とは何が違いますか?

要約
- 断熱等級5は、国がZEH水準として設けた等級です。2025年4月以降に工事を始める新築に義務づけられた省エネ基準(等級4に相当)より一つ上で、国が2030年度以降の新築で確保を目指しているZEH水準にもあたります。
- 等級6・7は、ZEHを上回る等級として設けられ、2022年10月に施行されました。中津市や北九州市などの6地域では、UA値の基準が等級5は0.6、等級6は0.46、等級7は0.26 W/㎡Kで、等級が上がるほど逃げる熱を小さくする必要があります。
- グレースホームの施工事例でUA値を載せている家は、0.32〜0.39 W/㎡Kです。家じゅうの部屋が一年中快適な室温で過ごせる断熱を、ちょうどよい水準と考えています。
断熱等級とUA値
断熱等級(断熱等性能等級)は、国の住宅性能表示制度で、家の断熱の性能を表す等級です。等級ごとに、UA値とηAC値(冷房期の平均日射熱取得率)の基準が、地域ごとに決められています。
UA値は、屋根・壁・窓などを通して外へ逃げる熱の量を表す計算値で、小さいほど熱が逃げにくいことを示します。
| 等級 | どんな等級か | 6地域のUA値の基準(W/㎡K) |
|---|---|---|
| 等級4 | 省エネ基準に相当する等級。2025年4月以降に工事を始める新築は、省エネ基準への適合が義務 | 0.87 |
| 等級5 | ZEH水準の等級。2022年4月に施行 | 0.6 |
| 等級6 | ZEHを上回る戸建住宅の等級。2022年10月に施行。暖冷房にかかる一次エネルギー消費量のおおむね30%削減が目安 | 0.46 |
| 等級7 | ZEHを上回る戸建住宅の等級。2022年10月に施行。暖冷房にかかる一次エネルギー消費量のおおむね40%削減が目安 | 0.26 |
大分県の中津市・宇佐市・豊後高田市と、福岡県の北九州市・行橋市・豊前市は、どれも6地域です。等級6・7には、結露を防ぐための基準も別に定められています。
等級5と等級6・7の違い
等級5は、ZEH水準の等級として設けられ、2022年4月に施行されました。国は、2030年度以降に新築される住宅について、ZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保を目指すとしています。
等級6・7は、そのZEHを上回る戸建住宅の等級として設けられ、2022年10月に施行されました。等級6・7の水準は、暖冷房にかかる一次エネルギー消費量を、おおむね30%、40%減らすことを目安に決められています。
6地域のUA値の基準で比べると、等級5の0.6に対して、等級6は0.46、等級7は0.26です。UA値は小さいほど熱が逃げにくいので、等級6・7は、等級5よりも熱を逃がしにくい家ということになります。
施工事例の家のUA値
グレースホームでは、断熱を心地よく暮らすための前提として設計しています。施工事例でUA値を載せている家は、0.32、0.33、0.34、0.38、0.39 W/㎡Kです。
6地域にあたる中津市には、UA値0.38で建てた0LDKの平屋があり、北九州市には、0.39で建てた和モダンの平屋があります。どちらも、UA値で見ると、6地域の等級6の基準(0.46)より小さい値です。UA値0.32で建てた26坪の平屋に住む方からは、冬も家の中では半袖で過ごしている、という声を聞いています。
僕冬半袖半ズボンです
個別の住まいの数値は、形や窓の計画などを含めた設計によって確かめます。
断熱と気密はセットで考える
グレースホームでは、家じゅうの部屋が一年中快適な室温で過ごせる断熱を、ちょうどよい水準と考えて標準にしています。新築でもリノベーションでも同じです。
UA値は設計で出す計算値なので、家の隙間が大きいと、せっかくの断熱の性能が生かされません。そのため、新築住宅は全棟で、引き渡しの前に家の隙間の大きさを表すC値を測ります。施工事例でC値を載せている家は、0.1〜0.4 cm²/㎡です。
この記事のポイント
- 断熱等級5はZEH水準の等級で、2025年4月以降に工事を始める新築に義務づけられた省エネ基準(等級4に相当)より一つ上です。
- 等級6・7はZEHを上回る等級で、6地域のUA値の基準は、等級6が0.46、等級7が0.26 W/㎡Kです。
- UA値は計算値なので、隙間の大きさを表すC値もあわせて確かめることが大切です。
この記事のもとにした動画と記事
グレースホームの動画で話した内容と、これまでのブログ・公的な資料をもとにまとめています。










