老後を考えた平屋は、どんな間取りにすればいいですか?

要約
- 老後を考えた平屋は、段差や階段のないワンフロアに暮らしをまとめ、子どもが巣立ったあとに部屋の使い方を変えられるようにしておくのが基本です。造り付けの家具や浴室のように長く使うものも、年を重ねたときに使いやすいものを選んでおきます。
- グレースホームでは、子ども部屋をあとから分けたり、個室の仕切りを外して一つのLDKにしたりできる平屋や、浴槽の縁に腰掛けられる浴室を選んだ家を建ててきました。
- 住んでいる方からは、子どもは十数年で巣立ち、夫婦で住む時間のほうが長くなると考えて、平屋を選んだという声を聞いています。
老後から逆算して考える
子どもが小さいうちに家を建てると、どうしても今に必要なものから考えがちです。ただ、長い間その家に住み続けるのは、子どもではなく夫婦です。
老後に夫婦二人で過ごすことをイメージしながら、子ども部屋が使われない部屋にならないように、間取りを考えていきます。
結局子育ても大事ですけども、子供たちも十何年すれば育っていくので、自分たちの住む方が長くなるっていうことを考えると、ウェイトをかけた時にやっぱ、老後とか2階登りたくないなとかあったのでやっぱ平屋にしたいなという形で、今回こういう形になったというとこですね
30代で、老後から逆算して平屋を選んだご夫婦もいます。周りの2階建ての家では2階のシャッターが閉まったままのところが多く、子どもが巣立ったら2階は使わなくなると考えたそうです。
段差のないワンフロア
平屋はすべての部屋がワンフロアにまとまり、上の階へ移る必要がありません。段差や階段がないことは、年を重ねてからだけでなく、小さな子どもにとっても大切です。
洗濯や掃除の動きもワンフロアで済みます。洗濯物を外に干さずにランドリーで乾かし、カウンターで畳んで、奥のクローゼットへしまえるようにした平屋もあります。クローゼットを抜けた先が寝室です。

家の中の温度差を小さく
部屋ごとに温度が違う家では、冬にリビングから脱衣所や浴室へ移ったときに、体温が急に変わってしまいます。家じゅうの温度を一定に保てる断熱と気密は、年を重ねてからの暮らしにも関わります。
エアコンはリビングの1台だけで、扉を開けて風を流すと、玄関もトイレもお風呂も同じ温度になる平屋もあります。

巣立ったあとに使い方を変える
子ども部屋を使う期間は、家に住む年数に比べると長くありません。はじめから、子どもが巣立ったあとの使い方まで考えておきます。
| 場所 | 子育ての時期 | 子どもが巣立ったあと |
|---|---|---|
| 子ども部屋 | 1部屋で使い、子どもが大きくなったら2つに分ける | 荷物置きや趣味の部屋、来客の寝室にする |
| リビングと個室 | 廊下をつくらず、個室をリビングから直接つなぐ | 仕切りを取り払い、ひとつの大きなLDKにする |
| スタディカウンター | 子どもが勉強する場所にもなる | 造り付けで動かせないので、はじめから老後も使える大人のサイズにしておく |
いや本当は子供用の段差が、成長に合わせて身長に合わせてとかあったんですけども、やっぱ僕らも最初一緒に作る時にテーマがあったんで、やっぱ老後の家っていう風に決めてたので、もうそのまま老後でも使えるサイズとか、そういったものを全部選ばせていただいてですね
子どもが育ったあとに個室の仕切りを取り払い、夫婦二人の暮らしに合わせて、ひとつの大きなLDKとして使えるようにした平屋もあります。
長く使うものは先を見て選ぶ
浴槽は、縁が腰掛けになっている形を選んだ家もあります。縁に座れるのはユニバーサルデザインの形で、年を重ねて足が悪くなったときにも入りやすくなります。

でこれが椅子になるっていうことは、ユニバーサルデザインなので、将来ちょっと足が痛くなったとかなった時も入りやすい
20年か30年後に家を解体することまで考えて、50代で建てた18坪の平屋もあります。外壁は、解体したときに廃材を抑えられる仕上げを選んでいます。
この記事のポイント
- 老後を考えた平屋は、段差や階段のないワンフロアに暮らしをまとめ、家の中の温度差も小さくしておくことが大切です。
- 子ども部屋やリビングは、子どもが巣立ったあとに使い方を変えられるようにしておきます。
- 造り付けの家具や浴室のように長く使うものは、年を重ねたときにも使いやすいものを、建てるときに選んでおきます。
この記事のもとにした動画と記事
グレースホームの動画で話した内容と、これまでのブログ・公的な資料をもとにまとめています。










